側彎症について
ハート接骨院は、2002年4月に知立市に開院しました。 以来、延べ22万人以上の方を診させて頂き、多くの脊柱(脊椎)側彎症でお困りの方の施術をしてきました。脊柱(脊椎)側彎症ででお困りの方のお役に立てるよう、当院の脊柱(脊椎)側彎症でに対する治療方針や考え方について書きましたので、お読み下さい。
側彎症は脊柱が側方へ曲がり、「ねじれ」、脊柱が曲がった方向に回旋するのが特徴です。
そんな側彎症は大きく2つに分けられます。
①機能性側彎症
②構築性側彎症
このページでは整体治療で側彎症に対してお役に立てる事や側彎症が体に与える影響についてお伝えをします。
側彎症の原因
①機能性側彎症
機能性側彎症は背骨自体に異常が無いもので、以下の原因が特定されれば治療をする事が可能です。
【原因】
・姿勢の偏り 例)同じ側に足を組む・同じ側に膝を崩して座る・同じ肩に荷物をかける・同じ肩を下にして寝るなど
・筋力の偏り 例)いつも同じ腕で重いものを持つなど
・足の長さの違いによって起こる体の傾き
・盲腸炎などの内臓の病気により片側に痛みを起こす
②構築性側彎症
構築性側彎症は原因が分かっているものと分かっていないものに分けられます。
【原因が分かっているもの】
・先天性(骨原性)・・・生まれつき形のおかしい脊椎(背骨)があったり成長の段階で脊椎の一部が分離しなかったりする場合
・神経原性・・・脳や脊髄に異常があり、脊椎(背骨)に変形が出現したもので、神経の異常を改善することが脊柱変形の改善、進行予防につながる
・筋原性・・・筋肉の異常のために正常が姿勢を保持できずに出現する
・神経線維腫性・・・神経繊維に腫瘍形成が見られる遺伝性疾患。
・間葉性・・・マルファン症候群などによる骨格系異常
【原因が分かっていないもの】
=特発性側彎症
側弯症の80%がこの特発性側彎症と言われています。
原因:特定の原因が見つかっていないものです。
遺伝と関わりがあることは解明されているがそれだけが原因ではなく、親が太っていると子供も太りやすいという程度での「関係がありそう」というレベルでしか解明がされていません。
特に特発性の中でもその80%を占めるのが「思春期側彎症」と言われるもので9~18歳までの間に起こるものが多く認められます。
側彎症の検査
小中学生の場合、全体の1%に特発性側彎症を認めると言われています。
1,000人の子供がいれば10人が特発性側彎症、そのうち8人が女子といのが統計的なデータです。【検査法】
(1)レントゲン検査
(2)立位検査
肩・肩甲骨の高さ、ウエストラインの左右差をみます。
右の図で①②③の左右差をチェックします。
(3)前屈検査
手のひらを合わせて肩の力を向いて両腕を垂らした状態でおじぎをさせます。
肋骨の高さに左右差があるかどうかをチェックします。
※図は日本側弯症学会編集、側弯のしおり『知っておきたい脊柱側弯症』より引用
側彎症の治療法
80~85%の患者さんは特に弯曲が悪化することもなく痛みなどの症状もないので、そのまま放置して忘れ去られる事もあります。
例えば「特発性側弯症」と診断された患者さんが1000人いた場合、その中の800人から850人は特に何もしなくても弯曲は進行せずまた稀に自然に改善してしまう人もいます。
出現、進行する時期には本人も気づかないほど症状もなく痛みも少ない場合があります。
当院ではほとんどの患者さんに対して背骨のチェックを行うので、その際に側彎症が見つかる場合もあります。
重度の場合には専門医の紹介を行いますが、特に機能性側彎症の軽度のものは整体治療がお役に立てる事も多くあります。
からだへの影響
発症時には痛みなどは全く無く、本人も知らずに進行している場合がほとんどです。
レントゲンで見て弯曲が20度を超えてくると見た目に分かるようになり、歩き方もぎこちなくなり、激しい運動の後は腰痛が起こるようになってきます。
さらに角度が進行すると左右の違いがはっきり分かるようになるようになり、腰や肩甲骨が異様に突出したり、左右の乳房の大きさが違って見えたりします。
重度の場合には手術の選択肢もありますが、子供に多い以上体への負担は大きいと言わざるを得ません。
そうならないためにも側彎症は早期発見が重要です。
親御さんが「あれ?」と思って連れてみえるケースもあります。
不安に思われる場合にはお早めにご来院下さい。